2024年2月13日火曜日

2023年度 秋田日本語教育研究会 冬の会

秋田日本語教育研究会「冬の会」を以下の通り開催いたします。

皆様のご参加をお待ちしております!

 

日時:2024223日(金)14:0016:00

場所:オンライン(ZOOM

参加費:無料

ZoomID22日夕方ごろにお送りいたします。



プログラム

1400 開会の挨拶

1405 発表1

「トルコの大学での日本語会話授業の実践報告と課題および改善策」土居菜津子(チャナッカレ・オンセキズ・マルト大学)

1430 発表2

「外国人従業員が半数を超える企業の課題-山形県河北町の企業と行政への調査から」髙橋伴和(国際教養大学専門職大学院日本語教育実践領域)

1455 発表3

「秋田市内のショッピングモールの案内表示に関する実態調査―外国人留学生とのフィールドワークと運営者へのインタビューの結果から―」日吉海帆(国際教養大学専門職大学院日本語教育実践領域)

1520 発表4

「空間的な移動を表す「Vテクル」の非規範的用法について」菊田茉優、川田沙耶 (国際教養大学専門職大学院 グローバル・コミュニケーション実践研究科 日本語教育実践領域)

1545 諸連絡

1600 閉会



お申し込みは以下のフォームからお願いいたします(締め切り223日(木)15時)

https://forms.gle/Uapv2d5y42JAzsc18



*発表*



発表1 トルコの大学での日本語会話授業の実践報告と課題および改善策

発表者:土居菜津子

所属:チャナッカレ・オンセキズ・マルト大学 教育学部日本語教育学科(トルコ)

キーワード:会話授業、授業実践、マンネリ化、フリートーク、フィードバック

要旨:

トルコの大学の日本語学習者25名に対して、2023年秋学期に対面でのフリートーク形式の会話授業を実施した。授業内外で日本語で話す機会が少ないと学生から聞いていたこともあり、日本語で自由に会話する場を提供したいと考えた。授業は、オノマトペや相づちなどの表現の導入、会話テーマの発表、その日に達成したい目標の書き込み、会話セッション(15分×2回)、振り返り、という流れで行った。コース終了時のアンケートでは高評価を多く得られたが、授業のマンネリ化や個別フィードバックの不足、学生に会話の内容よりも発話に意識を向けさせる難しさなど、多くの疑問や課題が残った。本発表では、このような授業の実践報告をするとともに、授業実践から明らかになった課題と改善策について検討する。



発表2 外国人従業員が半数を超える企業の課題-山形県河北町の企業と行政への調査から-

発表者:髙橋伴和

所属:国際教養大学専門職大学院日本語教育実践領域

キーワード:外国人労働者、技能実習生、人口減少、雇用課題、多文化共生

要旨:

近年、労働力不足が社会問題となっており、外国人労働者確保が注目されている。

本発表では同様の問題を抱える山形県河北町の企業経営者及び河北町役場に実施した聞き取り・アンケート調査の結果を報告する。人口17,000人の小さな町ではあるが、この企業の生産現場では、その半数を外国人労働者に頼っている。 外国人労働者には作業に必要な最低限の日本語教育に留まり、社会参画に必要な支援ができておらず、継続した労働力確保に不安を感じている。河北町では人口減少の課題は認識しているものの、外国人に特化した対策は考えていないことが判明した。 これらの結果から両者の課題を集約する仲介者の不在が課題であることが見えてきた。

 

発表3 秋田市内のショッピングモールの案内表示に関する実態調査―外国人留学生とのフィールドワークと運営者へのインタビューの結果から―

発表者:日吉海帆

所属:国際教養大学専門職大学院日本語教育実践領域

キーワード:言語景観、案内表示、外国人非集住地域、秋田市

要旨:

本発表では、秋田市内のショッピングモールの案内表示に関する、国際教養大学の留学生とのフィールドワーク及び運営者へインタビューした結果を報告する。フィールドワークでは、外国人留学生の視点から案内表示のわかりやすさについて調査した。その結果、外国人留学生はイラストや文字の色などの非言語情報を元に案内表示を理解しており、文字情報が多く、過度な敬語使用がなされた案内表示にわかりにくさを感じていることが明らかになった。フィールドワークの結果を元に行ったショッピングモール運営者へのインタビューでは、来館者のボリューム層に合わせて言語表示をしており、現時点で積極的な多言語表示はしない方向性であることが明らかになった。

 

発表4 空間的な移動を表す「Vテクル」の非規範的用法について

発表者:菊田茉優、川田沙耶

所属:国際教養大学専門職大学院 グローバル・コミュニケーション実践研究科 
日本語教育実践領域 

キーワード:補助動詞 来る Vテクル

要旨:

本研究では日本語初級文法「Vテクル」の非規範的用法を調査した。文型「Vテクル」の規範的用法は「人やモノ・事態などが,話し手のソトの領域からウチの領域に移動することを,話し手の立場で捉えて言う」補助動詞である。そのため、日本語教科書では「Ⅴしてから戻ってくる」と説明しているものが多い。しかし、実際にはその場に戻ってこない場合でも「Vテクル」が産出されていることがある。筆者らは「Vテクル」の非規範的用法は話し手と聞き手の関係性が親密な時や共通のコミュニティに属している時に用いられているのではないかという仮説を立て、使用実態のアンケート調査を行った。調査を経て、明確な使用基準は明らかにならなかったものの、親しくない人より親しい人に対しての方が使用されやすい傾向にあることが分かった。

 

2023年5月30日火曜日

2023年度 秋田日本語教育研究会 夏の会

秋田日本語教育研究会「2023夏の会」を以下の通り開催いたします。


先着25名(対面開催)です。

申し込みは、下記URLから必要事項をご記入ください。

https://forms.gle/skyd89ZPgWKs4s25A 


要旨:

地域の日本語教室において、私達は来てくれる人たちに対して「困ったことがあったら、教えてください」と尋ねます。でも、「ない」と言われたことはありませんか。その方は困ったことが本当に「ない」のでしょうか。伝える言葉がないから「ない」と答えるのでしょうか。それとも…相手の心からの声を聞くことはとても難しいものです。

今回は、実際に外国人住民の方をゲストに迎え、それぞれの「声」を聞きながら、それぞれの場所で自分たちがどんな寄り添いや支援ができるのか,具体的にどんな活動ができるのかを考えていきます。 








2022年6月29日水曜日

2022年度 秋田日本語教育研究会 夏の会

秋田日本語教育研究会「2022夏の会」を以下の通り開催いたします。

先着30名(対面開催)です。

申し込みは、下記URLから必要事項をご記入ください。

テーマ:日本語教育から多文化共生のまちづくりを考えるー東広島市での防災学習「LEGO®️×防災タスク」を例にー
講師:小口悠紀子(広島大学)

日時:2022年7月31日(日)13:00〜15:00(開場12時30分)
場所:秋田大学地方創生センター2号館大セミナー室

概要:
 これからの社会では,昔から住んでいる人も,新しく来た人も,みんなでまちを作っていく必要があると言われています。では,多様な文化や背景を持っている人々が共に暮らす「多文化共生のまちづくり」を実現するために、私たちは具体的に何ができるのでしょうか。
 今回の講演では,2018年の7月に豪雨災害で被災した広島県東広島市を例に,まちの人々がつながるコミュニケーションの場の創出を目指した防災学習の取り組みを伺います。当日は,LEGO®️を使ったタスクを実際に体験しながら,「わたしたちが暮らすまち」について,考えてみたいと思います。


皆様のご参加をお待ちしております!



<会場・駐車場について>
下にある地図をご覧ください。駐車場については、以下の説明をお読みください。

ーーーー
・当日は1P駐車場西ゲートを常時開放しますので、正門から直接駐車場内へ入場・駐車願います。
・満車等により駐車できない場合は総合案内所へお立ち寄りいただき指示に従って駐車してください。
・路上駐車や秋田大学以外の施設・敷地への無断駐車は絶対におやめください。
・通行・駐車中の事故・盗難等の責任は一切負いかねますので十分気をつけていただきますよう お願いいたします。
・お帰りの際、駐車ゲートが閉じている場合でも車両が近づくと自動で開きますのでゲート手前
 で一時停止していただきますようお願いいたします。
・「新型コロナウイルス感染症」拡大防止のため駐車許可を取り消す場合があります。
ーーーー




2022年2月19日土曜日

2021年度 秋田日本語教育研究会 冬の会

秋田日本語教育研究会「冬の会」を以下の通り開催いたします。

皆様のご参加をお待ちしております!


日時:2022年2月25日(金)13:00―14:50

場所:オンライン(ZOOM)

参加費:無料

*ZoomIDは24日夕方ごろにお送りいたします。


プログラム

13:00 開会の挨拶

13:05 発表1「地域日本語教室におけるニーズ調査の必要性について考える―秋田市日本語教室の例―」宮淑、古田梨乃、平田友香(国際教養大学・秋田市日本語教室)

13:35 発表2「中級日本語クラスにおけるLearning Through Discussionの可能性」浜田英紀(国際教養大学)

14:05 話題提供「これからの秋田日本語教育研究会を考えよう」秋田日本語教育研究会運営委員

14:45 諸連絡

14:50 閉会

閉会後の15時より運営委員の濵田典子より45分ほどリフレッシュヨガの時間を提供します。よろしければご参加ください。


お申し込みは以下のフォームからお願いいたします(締め切り2月24日(木)15時)

https://forms.gle/odL7fUP1wZ351HTLA


*発表*


発表1 地域日本語教室におけるニーズ調査の必要性について考える―秋田市日本語教室の例―

発表者:宮淑、古田梨乃、平田友香

所属:国際教養大学・秋田市日本語教室

キーワード(5語以内):地域の日本語教育、ニーズ調査

要旨:秋田市日本語教室は2020年10月からオンライン教室を開講している。当教室の講師を務める発表者らは、2021年4月に学習者に対しオンライン教室についてのアンケート調査を行った。その結果、当教室は技能実習生の参加が大半を占め、学習者は生活の日本語の習得や日本人との交流のために教室を利用していることがわかったが、技能実習生にとって既習内容である『みんなの日本語』を使用した授業は、彼らのニーズと合致しているとは言い難い。そして時間の経過と共に技能実習生らの出席率の低下が著しい。その原因を明らかにし、更に技能実習生の日本語のニーズがどのようなものか調査を行う必要があるのではないかと考える。また、どのようなニーズ調査が望ましいか考察する。


発表2 中級日本語クラスにおけるLTDの可能性

発表者:浜田英紀

所属:国際教養大学

キーワード:LTD、Learning Through Discussion、話し合い学習法

要旨:初級レベルでは文法・会話中心の授業だったものが、中級レベルになると読み物中心になり、どのように教えたらいいのか、毎回同じ教え方だと学生が飽きてしまうのではないかと思ったことはありませんか?今回の発表では、その悩みの解決策の一つとなり得るLTD(Learning Through Discussion)という読解法を紹介します。LTDは元々母語話者の大学生向けに考えられたもので、クラスメートとの対話を通して課題文を読み解く方法です。LTDを使用した実践報告は上級日本語レベルでいくつかありますが、今回は中級のクラスで実施し、その可能性を探りました。発表では、日本語学習者向けにアレンジした教材や課題についてもお話します

 

話題提供「これからの秋田日本語教育研究会を考えよう」

話題提供者:秋田日本語教育研究会運営委員

*当日までの準備は必要ありません。

秋田日本語教育研究会は、2016年2月29日の第1回開催以来、はや、丸6年が経とうとしています。秋田での日本語教育についての情報共有や、研究や実践の発表の場がない、東京や大阪にまで行く交通費をかけられないといった状況の中で、何とか身近な場所で誰もが参加でき気軽に学べる機会が作れないものかという思いで本研究会はスタートしました。しかし、昨今のオンラインでの学会やセミナーの普及により、秋田からでもお金も時間もかけずに参加できる学びの場が増え、以前とは状況が大きく変わっています。これから、秋田日本語教育研究会をどういう場にしていくのか、参加者の皆さんと考えたいと思います。

2021年7月26日月曜日

秋田日本語教育研究会 2021年度「夏の会」

8月21、22日に「夏の会」を開催予定です。詳細はチラシをご覧ください。当日お会いできるのを楽しみにしております! 参加申し込み用のフォームはこちらをクリックしてください。

2021年2月15日月曜日

第7回秋田日本語教育研究会 「冬の会」プログラム

 今月末に開催予定の「冬の会」のプログラムです。当日お会いできるのを楽しみにしております!


第7回秋田日本語教育研究会 プログラム


日時:2021 年2 月27 日(土)13:00―15:00

場所:オンライン(Zoom)

参加費:無料
ZoomのID・パスワード・研究発表ビデオのURLはお申し込みをしてくださった方にのみ送りいたします。

お申し込みがまだの方は以下からお願いいたします。

https://forms.gle/M1KFtgpVVq695NMH7


プログラム

12時50分 Zoom開場

13時00分〜14時30分 講演会

「なぜその日本語を教えるの?:教室に来る多様な人々と多様な日本語」

東京医科歯科大学 米本和弘氏

14:30〜14:45 研究発表

「コロナ禍における日本語ハウスの活動の変化と課題:対面からオンラインへ」

三沢佳菜子・土居菜津子(国際教養大学大学院生)

発表は質疑応答が中心となりますので、ぜひ事前にビデオを御覧ください。

14:45〜15:00 諸連絡


講演要旨

「なぜその日本語を教えるの?:教室に来る多様な人々と多様な日本語」

皆さんは普段の生活において、どこで、誰と、どんな日本語を話していますか。そして、教室ではその中の、どの日本語を教えていますか。それは、どうしてでしょうか。

本講演では、参加者のみなさんと日本語使用に関する経験を話し合ったり、教室での経験を共有したりします。その中で、言語の多様性に目を向けた教育について理解を深めるとともに、教室における私たちの「日本語」に関する選択が、学習者にどのような影響を与えるのかという観点から、どの日本語を、そして、どうしてその日本語を教えるのかを一緒に考えたいと思っています


発表要旨

「コロナ禍における日本語ハウスの活動の変化と課題:対面からオンラインへ」

国際教養大学では、学生寮を生活の場から学びの場へと転換させるため、テーマ別ハウスという学生宿舎群を導入している。その一つである日本語ハウスでは、日本語教育に興味のある日本人学生と日本語を学習したい留学生が共同生活を行いながら、日本語や日本文化に関わるイベントを開催していた。新型コロナウイルスの感染拡大により、対面でイベントを開催することは困難となったが、活動の場をオンラインに移行することで活動を続けてきた。本発表では、対面からオンラインに切り替えたことによる日本語ハウスの活動内容の変化について述べるとともに、実践から明らかになったオンラインでの活動の課題と改善策について検討する。


2021年1月20日水曜日

 「なぜその日本語を教えるの? ー教室に来る多様な人々と多様な日本語ー」というテーマで、東京医科歯科大学の米本和弘氏にZoomでご講演いただきます。 


2月27日(土) 13:00~14:30 

参加申し込みはこちらから:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScyPJD9SdZ01zYXaK5Y2gnjw_tenriwPgR20PRlacrybX_MoA/viewform


詳しくは、チラシをご覧ください。 たくさんのご参加、お待ちしております!




2020年9月17日木曜日

 ウィズ/アフターコロナ状況下での地域日本語教育について考える


日本語教育学会の中国支部が、Zoomでの支部集会を開催します。

日時:10月24日(土)13:30〜16:00

一般受付:9月23日(水)10:00〜


詳細は、こちらをクリックしてください。

 秋田日本語教育研究会 2020年度 秋の会


ワークショップ:Zoomの使い方を学ぼう!

日時:10月3日(土)13〜15時

場所:秋田市・・・・秋田市役所3階中央市民サービスセンター(センタース)洋室4

   大仙市・・・・大仙市大曲交流センター2階第1研修室

   オンライン・・Zoom


講演会:つながりから考えよう!私達の日本語教室

日時:10月4日(日)13〜15時

場所:オンライン・・Zoom

   大仙市のみインターネット環境がない方のために大曲交流センターを開放します。


申し込み方法、定員数など、詳細はチラシをご覧ください。

Fax用申込用紙は、ここをクリックしてください。










2020年2月13日木曜日

第7回秋田日本語教育研究会プログラムおよび要旨

日時:2020 年2 月21 日(金)14:00―16:15
場所:国際教養大学 D棟206教室
参加費:100 円(資料代等)

13:30 受け付け開始

14:00 研究会開始

14:05 発表1(30分)       
                  「口コミ行動におけるほめ表現の日韓対照研究」
              石塚ゆかり(青森大学)

14:35 発表2(30分)
      「反転授業は可能か -学生へのアンケートの結果から言えること-」
      町田絵美(国際教養大学)

15:05 休憩(10分)

15:15 話題提供者からの説明およびディスカッション(40分)
      話題1:「実社会につなげるプロジジェクトベースの授業の実践
          ~留学生による「秋田まいこ」のパンフレット作り~」
      平田友香(秋田大学・国際教養大学)
      話題2:「スマートフォンを使った初級日本語学習者の
          能動的漢字学習の方法 」  
      宮 淑(国際教養大学)

15:55 まとめ

16:00 研究会の運営について

16:15 研究会終了

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発表タイトル・要旨

(発表1)
タイトル:口コミ行動におけるほめ表現の日韓対照研究
発表者:石塚ゆかり
所属:青森大学
キーワード:口コミ、言語行動、肯定的評価、ほめ表現、日韓対照研究
要旨:近年、インターネット上の口コミが消費者とサービスの購買を繋げるものとして重要視されつつある。特に、ホテルを予約する場合、インターネットを通じて検索する場合が多く、ホテル側から発信された情報よりも、実際の利用者から発信された口コミを信頼する人も少なくない。本発表では、インターネット上のホテル利用者による口コミから「ほめ」表現を抽出し、どのような観点から、どのような表現方法を用いてホテルを肯定的に評価しているかについて分析し、日韓の「ほめ」の基本的な構造を解明する。また、感謝表現や強調語等の使用頻度についても注目し、日本語の「ほめ」の特徴を日本語教育の中でどのように活かせるかについても検討する。


(発表2)
タイトル:反転授業は可能か -学生へのアンケートの結果から言えること-
発表者:町田絵美
所属:国際教養大学日本語プログラム
キーワード:反転授業、学生アンケート
要旨:2018年度秋学期、2019年度春学期、そして秋学期と三学期にわたり、初級後半の二つのレベルのクラス(JPL205、JPL206) において反転授業を行った。各学期末には学生にアンケートを実施し、反転授業に対するフィードバックを集めた。アンケートの結果から、反転授業を肯定的にとらえている学生が多いことがわかった。一方で反転授業は自分の学習スタイルにはあわない、と答える学生もごく少数ながらいた。本発表ではアンケート結果の他、学生が予習ビデオをどのように自分なりに活用していたかについても紹介したい。また、反転授業を行ってみての感想や、留意したほうがいい点について述べたい。


(話題提供1)
話題:実社会につなげるプロジジェクトベースの授業の実践~留学生による「秋田まいこ」のパンフレット作り~
話題提供者:平田友香(秋田大学・国際教養大学)
趣旨:秋田大学の授業で、日本人学生と留学生対象のクラスがある。使用言語は日本語と英語となっている。そのクラスで、プロジェクトベースの授業を行った。今回は、株式会社「せん」のご協力の元、「あきた舞妓」についての多言語パンフレットを作成するというプロジェクトを行った。今回の授業では、日本人学生の履修がなく、留学生のみの開講となった。そこで、留学生の視点で見た秋田の魅力を、実社会につなげ、留学生による地域貢献、観光振興を考えてコースデザインを行った。研究会当日は、コース内容について報告し、留学生が作成したパンフレットをご覧頂き、参加者の皆さんのご意見を伺いたい。また、実社会につなげるプロジェクトベースの授業についてディスカッションしたい。



(話題提供2)
話題:スマートフォンを使った初級日本語学習者の能動的漢字学習の方法      
話題提供者:宮 淑(国際教養大学)
趣旨:今回、教室外の漢字学習について、みなさんと意見交換をしたいと思っています。そこで以下、2つを準備してきてください。

①「げんき2」10課の漢字 (住 正 年 売 買 町 長 道 雪 立 自 夜 朝 持)のどれか一つを生活の中で見つけて、写真を撮ってきてください。
写真を撮る場所の例:ポスター、商品、道路標識、看板、注意書など。ネット上の写真でも構いません。
撮ってはいけないもの:本の中身

②撮った漢字の写真をどのように使えば初級学習者の漢字学習に効果的かを、考えておいてください。


2019年2月14日木曜日

第6回秋田日本語教育研究会プログラムおよび要旨

日時:2019 22 日(金)14:00―16:15
場所:国際教養大学 D206教室
参加費:100 円(資料代等)

13:30 受け付け開始

14:00 研究会開始

14:05 発表130分)          
                  秋田市日本語教室における講師間の関係構築を目指した試み
       ―協働での教案作成の実践―」
            荒井美帆(国際教養大学大学院生)

14:35 発表2(30分)
      「留学を通した終助詞「ね」の使用の変化:相互行為能力の観点から」
      行木瑛子(国際教養大学)
      木津弥佳(ノートルダム清心女子大学)
      バルバラ・ピッツィコーニ(ロンドン大学SOAS

15:05 休憩(10分)

15:15 話題提供者からの説明およびディスカッション(40分)
                   話題1:「初級クラスにおける反転授業の試み―ビデオ作成と授業の実践―」
                   町田絵美(国際教養大学)
                   話題2 SNSと自律学習―日本語教師はもう不要か!?―」  
            浜田英紀(国際教養大学)
                   話題3:「超上級者に対する日本語指導」
      石塚ゆかり(青森大学)

15:55 まとめ

16:00 研究会の運営について

16:15 研究会終了

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発表タイトル・要旨

(発表1)
タイトル:秋田市日本語教室における講師間の関係構築を目指した試み―協働での教案作成の実践―
発表者:荒井美帆(あらいみほ)
所属:国際教養大学専門職大学院国際教養大学専門職大学院日本語教育実践領域 修士二年
キーワード:地域の日本語教室、講師間コミュニケーション、勉強会
要旨:本発表は地域の日本語教室に携わる日本語講師の学びの場の意義について提案するものである。地域の日本語教室の形態は様々であるが、日本語講師のほとんどがボランティアや非常勤講師という立場である。また、日本語学校や大学等のように、講師同士で打ち合わせをしたり会議に参加したりする機会は少なく、連携が難しい。筆者が所属している秋田市日本語教室においてもその状況は例外ではなく、講師同士のコミュニケーション不足から成る認識のズレが生じていた。そこで、秋田市と連携し、講師同士がコミュニケーションを図れる場として勉強会を開催した。この経験から、地域の日本語教室における講師のための学びの場の意義について論じたい。

(発表2)
タイトル:留学を通した終助詞「ね」の使用の変化:相互行為能力の観点から
発表者:行木瑛子、木津弥佳、バルバラ・ピッツィコーニ
所属:国際教養大学、ノートルダム清心女子大学、ロンドン大学SOAS
キーワード:終助詞「ね」、留学、相互行為能力、日本語中上級学習者
要旨:本研究では、相互行為能力の観点から、中上級学習者10名の留学を通した終助詞「ね」の使用の変化を観察した。研究では、留学前後4回にわたって各15分のインタビューでの「ね」の使用を質的・量的に調べた。結果としては「ね」の使用が高いグループと低いグループに分かれ、低いグループは全体的に徐々に使用が増加し、留学帰国後から6か月後も発達が見られたが、高いグループは使用が減ることもあった。また、質的分析では、多用された「ね」は、教室ではあまり扱われない発話緩和の「ね」だったことが明らかになった。相互行為能力という面では、各グループから無作為に抽出した2名の学習者はいずれも発達が見られたが、グループ内の個人差を見ることが今後の課題である。

(話題提供1)
話題:初級クラスにおける反転授業の試み―ビデオ作成と授業の実践―
話題提供者:町田絵美(国際教養大学)
趣旨2018年秋学期に、国際教養大学の初級後半の日本語クラスで反転授業を試みた。文法説明のビデオを作成してYoutubeにアップロードし、学生には授業前にそれを見てくることを課した。その結果、授業では文法説明の時間が大幅に少なくなり、その分の時間を口頭練習やペアワークにあてることができた。学期中のビデオ作成は時間的にかなり大変なものだったが、学生からのフィードバックもおおむね好評であり、春学期も継続したいと考えている。研究会当日は、ビデオの内容や作成過程、学生からのフィードバックについて報告し、参加者の皆さんからのご意見をうかがいたい。あわせて、今後他のレベルでも反転授業は可能かと言うことについて話し合いたい。


(話題提供2)
話題SNSと自律学習―日本語教師はもう不要か!?―        
話題提供者浜田英紀(国際教養大学)
趣旨:TBA

(話題提供3)
話題:CIR(国際交流員)に対する日本語指導
話題提供者:石塚ゆかり(青森大学)
趣旨:近年、労働者不足から外国人労働者の受け入れについての議論が活発に行われるようになっています。高度な日本語運用能力を持つ超上級レベルの日本語学習者(以下、超上級者)が民間企業や行政機関で活躍する中、そのような超上級者に対して日本語研修を実施してほしいという相談を受けることがあります。今回は、このような超上級者に役立つ日本語指導について、どのようなものが考えられるか是非アイディアを提供していただきたいと思っています。
超上級者というと、JFスタンダードの尺度では「C2」、ACTFLの判定基準では「超級」という表現が使われていますが、基本的には日本語学習者の最終目標とされています。しかし、そこを到達点として考えると、超上級者には日本語が指導は必要ないことになってします。実際に、超上級者は、基本的なビジネスマナーは身につけ、職場でメールのやりとりや電話応対、会議やプレゼンテーションなどもこなしている状況です。職場の日本人からも日本語が上手な人と思われていて、仕事上日本語の問題を指摘されることはほとんどありませんが、学習者自身は自分の日本語が一流ではない、母語話者の領域には達していないなど、もどかしさを感じているようです。
超上級者からは、業務内容や求められるスキル、職場で直面した課題に合わせた指導を求める声や基本的なことを忘れているのでもう一度学び直したいという声もあります。また、もっと学びたいという意欲が強い一方で、職場の仕事に追われ、実際には学生時代のように勉強する時間が十分に取れないというのが現状のようです。

<超上級者のニーズ:アジア圏からの国際交流員の例>
・正しい話し方(ら抜き言葉や敬語など)
・美しい話し方(アクセントやイントネション、抑揚など)
・論理的な話し方(順序立ててわかりやすく説明するなど)
・方言と標準語の違い                     など…

超上級者といっても、出身国や職種、学習方法、ニーズなどは異なりますが、今回は外交官、国際交流員、通訳者、銀行員、大学教員などの様々な職種の事例をとりあげ、できる限り、実際の仕事と結びついているという意識を学習者に与えることのできるような指導を考えたいと思っています。また、民間企業や行政機関からの依頼の場合は、日本語の研修といっても継続的な指導はできず、仕事時間内に年に数回の研修しか実施できないというのが現状です。以上、ブラッシュアップを目指す超上級者への日本語指導について、ぜひ意見交換をお願いできればと思います。