2020年2月13日木曜日

第7回秋田日本語教育研究会プログラムおよび要旨

日時:2020 年2 月21 日(金)14:00―16:15
場所:国際教養大学 D棟206教室
参加費:100 円(資料代等)

13:30 受け付け開始

14:00 研究会開始

14:05 発表1(30分)       
                  「口コミ行動におけるほめ表現の日韓対照研究」
              石塚ゆかり(青森大学)

14:35 発表2(30分)
      「反転授業は可能か -学生へのアンケートの結果から言えること-」
      町田絵美(国際教養大学)

15:05 休憩(10分)

15:15 話題提供者からの説明およびディスカッション(40分)
      話題1:「実社会につなげるプロジジェクトベースの授業の実践
          ~留学生による「秋田まいこ」のパンフレット作り~」
      平田友香(秋田大学・国際教養大学)
      話題2:「スマートフォンを使った初級日本語学習者の
          能動的漢字学習の方法 」  
      宮 淑(国際教養大学)

15:55 まとめ

16:00 研究会の運営について

16:15 研究会終了

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発表タイトル・要旨

(発表1)
タイトル:口コミ行動におけるほめ表現の日韓対照研究
発表者:石塚ゆかり
所属:青森大学
キーワード:口コミ、言語行動、肯定的評価、ほめ表現、日韓対照研究
要旨:近年、インターネット上の口コミが消費者とサービスの購買を繋げるものとして重要視されつつある。特に、ホテルを予約する場合、インターネットを通じて検索する場合が多く、ホテル側から発信された情報よりも、実際の利用者から発信された口コミを信頼する人も少なくない。本発表では、インターネット上のホテル利用者による口コミから「ほめ」表現を抽出し、どのような観点から、どのような表現方法を用いてホテルを肯定的に評価しているかについて分析し、日韓の「ほめ」の基本的な構造を解明する。また、感謝表現や強調語等の使用頻度についても注目し、日本語の「ほめ」の特徴を日本語教育の中でどのように活かせるかについても検討する。


(発表2)
タイトル:反転授業は可能か -学生へのアンケートの結果から言えること-
発表者:町田絵美
所属:国際教養大学日本語プログラム
キーワード:反転授業、学生アンケート
要旨:2018年度秋学期、2019年度春学期、そして秋学期と三学期にわたり、初級後半の二つのレベルのクラス(JPL205、JPL206) において反転授業を行った。各学期末には学生にアンケートを実施し、反転授業に対するフィードバックを集めた。アンケートの結果から、反転授業を肯定的にとらえている学生が多いことがわかった。一方で反転授業は自分の学習スタイルにはあわない、と答える学生もごく少数ながらいた。本発表ではアンケート結果の他、学生が予習ビデオをどのように自分なりに活用していたかについても紹介したい。また、反転授業を行ってみての感想や、留意したほうがいい点について述べたい。


(話題提供1)
話題:実社会につなげるプロジジェクトベースの授業の実践~留学生による「秋田まいこ」のパンフレット作り~
話題提供者:平田友香(秋田大学・国際教養大学)
趣旨:秋田大学の授業で、日本人学生と留学生対象のクラスがある。使用言語は日本語と英語となっている。そのクラスで、プロジェクトベースの授業を行った。今回は、株式会社「せん」のご協力の元、「あきた舞妓」についての多言語パンフレットを作成するというプロジェクトを行った。今回の授業では、日本人学生の履修がなく、留学生のみの開講となった。そこで、留学生の視点で見た秋田の魅力を、実社会につなげ、留学生による地域貢献、観光振興を考えてコースデザインを行った。研究会当日は、コース内容について報告し、留学生が作成したパンフレットをご覧頂き、参加者の皆さんのご意見を伺いたい。また、実社会につなげるプロジェクトベースの授業についてディスカッションしたい。



(話題提供2)
話題:スマートフォンを使った初級日本語学習者の能動的漢字学習の方法      
話題提供者:宮 淑(国際教養大学)
趣旨:今回、教室外の漢字学習について、みなさんと意見交換をしたいと思っています。そこで以下、2つを準備してきてください。

①「げんき2」10課の漢字 (住 正 年 売 買 町 長 道 雪 立 自 夜 朝 持)のどれか一つを生活の中で見つけて、写真を撮ってきてください。
写真を撮る場所の例:ポスター、商品、道路標識、看板、注意書など。ネット上の写真でも構いません。
撮ってはいけないもの:本の中身

②撮った漢字の写真をどのように使えば初級学習者の漢字学習に効果的かを、考えておいてください。