2018年2月9日金曜日

第4回秋田日本語教育研究会プログラムおよび要旨

みなさま、
ホームページへのアップロードが遅くなって申し訳ありません。
以下の通り、プログラムおよび要旨を公開します。

日時:2018 2 16 日(金)13:30―15:45
場所:国際教養大学 B201
参加費:100 円(資料代等)

13:30 受け付け開始
14:00 研究会開始
14:05 発表(30分)
      青森県における技能実習生を対象とした日本語教育の可能性
      小山宣子(弘前大学)
14:35 休憩(10分)
14:45 話題提供者からの説明およびディスカッション(40分)
      話題1:発表と同じ
      話題2日本語非母語話者の保護者を対象としたお便り読解授業の実践報告
          鈴木薫(国際教養大学大学院生)
      話題3地域をフィールドとする授業の「地域貢献」と学習者の学び
          平田未季(秋田大学)
15:25 まとめ
15:30 研究会の運営について
15:45 研究会終了

発表タイトル・要旨

発表:青森県における技能実習生を対象とした日本語教育の可能性
発表者:小山宣子
所属:弘前大学国際連携本部
キーワード:技能実習生、青森県、ニーズ分析、動画投稿サイト
要旨:近年、青森県でも技能実習生が増加している。中国が減り、ベトナムが増えている。今回、農業分野の実習生を対象として小規模なアンケートを行った。介護や看護分野と異なり、日本語能力の客観的指標を求められない技能実習生の場合、日本語教育が必要なのか、もし必要ならば、どのような日本語学習ニーズがあり、どのようなサポートが可能なのか、探るための足がかりとしたい。

話題提供1:発表と同じ

話題提供2:日本語非母語話者の保護者を対象としたお便り読解授業の実践報告
話題提供者:鈴木薫
所属:国際教養大学大学院生
当日までの準備の必要性:無
要旨:このセッションでは,非漢字圏出身の保護者Aを対象とした,小学校のお便り読解授業実践について報告をする。小学校に関する特殊語彙は,小学校教師用のお便り作成マニュアル本や,対象者が持っているお便りなどから抽出した。第5回目の授業で,これまで学習してきたお便りの語彙,読解テストを行ったが,授業開始前から音のみで覚えていた語彙については答えられていた。これまでの授業実践を通し、学習者が以前から知っている語彙の音と漢字を結びつける作業が今後必要であると考えている。当日は、皆さんと効果的な指導法について話し合いたい。

話題提供3:地域をフィールドとする授業の「地域貢献」と学習者の学び
話題提供者:平田未季
所属:秋田大学国際交流センター
当日までの準備の必要性:無
要旨:筆者は、2014年度より秋田大学「地(知)の拠点事業」の一環として、潟上市昭和豊川地区をフィールドとし、主に留学生が受講する「日本社会入門」という授業の中で文化誌作成プロジェクトワークを行ってきた。留学生は、毎年異なるテーマで豊川の住民に聞き取り調査を行い、その結果は秋田大学の写真部、プロの編集者・デザイナーによりフリーペーパーとしてまとめられる。4年間豊川で実践を行う中で、フリーペーパーの位置づけは、当初市が想定していた「インバウンドのための広報」とは異なるものになった。また、成果物の質を重視する中で、フリーペーパー作成過程への留学生の関わり方も変化した。当日は、(1)留学生を主体とする授業はどのように地域に寄与しうるのか、(2)「地域貢献」という成果の追求と留学生の学びとはどのように両立するのかという点を中心に、様々な視点から、皆さんのご意見を伺いたい。